最強の首飾り

【信長の野望online】マイナーちっくにお届けします 萌黄所属

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ある親子の物語(フィクション)です。

顔

オレの名前は佐吉。 弓術使い見習いの身だ。

将来かっこいい弓術使いになりたくて毎日道場で修行してる。

学問は苦手だけど弓さばきには自信がある。



この才能はたぶん親父ゆずりなんだろう





オレはガキの頃からずっと親父に憧れていた。

親父は有名な弓術使いだった。



狙った獲物は逃さない。 その凛とした後ろ姿に誰もが憧れを抱いていた。

オレ自身もそんな親父の後ろ姿が本当に好きだった。















けれど、今の親父は




―――――










顔

親父「おかえり佐吉、今日は遅かったな。何かあったのか?」





顔

佐吉「なんでもねーよ、ちょっと寄り道してただけだよ。 ってかオメーにそんなことカンケーねーだろ。」





親父「そうか。 すまんすまん。」





佐吉「そんなことより今日は首飾り売れたのかよ??」





親父「いや、売れんかった。 今日はめずらしく巫女さんが多くてな、サッパリだったよ。」





佐吉「そーゆう問題じゃねーだろ。 売れないのはいつもの事じゃねぇか。 まぁそんなショボイ性能の首飾りしか作れないんじゃしょうがねーよな。 たまにめずらしく売れたと思ったら目一杯値下げされてからだろ。 完全に客になめられてるもんな。」





親父「はは、お願いされるとどうにも断れなくてなぁ。」





佐吉「学問所でもいい笑いもんになってるよ。 オメーの親父カッコわりぃなってオレ・・・バカにされてんだぞ。 恥ずかしくて行くの嫌になってきたっつーの。」





親父「そうか…それはすまんのう。」




―――――















顔

今の親父は、ただの売れない首飾り商人だ。


有名な弓術使いだったけど少しずつその力は衰えていき、

時代の流れの中で人々の記憶の中からその存在は消えていったらしい。





そんな折、母ちゃんが病気で逝っちまった。

そしていつしか親父は弓を手に取ることすら無くなっていった





オレが気に入らないのは親父が首飾り商人になったことじゃない。

弓術使いだった時には確かに持っていたはずのギラギラの闘志を無くしちまったことだ。

今の親父にあの頃の面影は全く感じられない。





ヤジウマに茶化されても見て見ぬフリ


客に怒鳴られたらペコペコ頭を下げて謝るだけ


首飾りが売れなくても気にしてるようなそぶりすら見せない





そんで夜になると、しょっちゅうどっかにふらふら出かける


やる気のない親父がオレにはどうしても許せなかったんだ。










そんなある日のことだった・・・















顔

佐吉「ただいまー。」





・・・・・










佐吉「あれ、親父   いないの???」















顔

親父「・・・・・・・・・・」





佐吉「なんだ、居るなら返事くらいし               えっ





佐吉「おい!!! どうしたんだよ親父、起きろよ。」





佐吉「・・・・・・・・・・」





佐吉「おい、親父・・・・・おやじ


おやじ――――――――




―――――




















顔

帰ってきたら親父は倒れてたんだ。


オレは親父に起きろよと声をかけたけど、ただ事じゃないことは見た瞬間に分かっていた。


そう言ったのは無意識の、オレの願いだったのかもしれない。





突然のことでオレは頭が真っ白になった。


気づいたら、かかりつけの医者のもとへ走っていた。


オレは無我夢中で走り続けたんだ






























結局、親父は二度と目をあけることは無かった。


医者いわく長年の無理がたたったんだそうだ。


オレは医者に 「そんなわけねぇだろ!!」 と言い続けた。





でも本当は、オレ自身にそう言い聞かせたかっただけなのかもしれない。










毎日通っていた弓術道場にも行く気になれなかった。


落ち込んでいるわけではなかったけど、なんとなくそんな気分にはなれなかった。





弓術道場の先生は、親父に弓を教えた師匠でもある古くからの知り合いだ。


だからなんとなく顔を合わせたくなかったのかもしれない。





一週間ほどサボってオレはようやく足を運ぶ気になれたんだ















2011y06m23d_004614302.jpg

師範「佐吉よ、しばらくぶりじゃのう。 少しは気分も落ち着いたかな?」





顔

佐吉「別に いつもと変わってないっすよ。 なんとなくサボっちゃってすいません。」





師範「なんとなくか。 その割にはいつもよりずいぶん元気がないようにワシには見えるがな?」





佐吉「親父のことなんか気にしてないっすよ。 むしろイライラしなくなったっつーか。」





師範「そう悪く言うもんじゃないぞ。」





佐吉「学問所でもバカにされてたし…あんなの親父じゃねーよって、あいつらに言ってやるつもりっす。」















2011y06m23d_004614302.jpg




―――――





佐吉「うがっっ   せ、先生。。。。。」















顔

オレは先生におもいっきり殴られた。


いつもは穏やかな先生が見たことないほど恐い形相でオレを睨みつけていた。


殴られたのは別に痛くはなかったけど、オレを見る先生の目がすごく痛かったんだ。





オレはしばらく立てなかった















2011y06m23d_004614302.jpg

師範「佐吉よ。 お前が親父さんを嫌うのはかまわない。 だがな、親父じゃないなんて言葉はもう二度と口にするな。 もしもまた、その言葉を口に出したら、そのときはワシがゆるしはせんぞ。」





佐吉「せ、先生…」










師範「じつはな佐吉。 親父さんからお前あてに預かっているものがあるのじゃ。」





佐吉「え??」





師範「これじゃ。」





佐吉「これは。。。」
























親父の作った首飾り










師範「性能をよく見てみなさい。」





佐吉「親父、いつの間にこんな首飾り作れるように。」





師範「それは親父さんが息を引き取る二日前にワシに預けたものじゃ。 それ以前にも何個か首飾りを預かることがあってな。 新しく持ってくるものは いつもそれ以前に預かっていた首飾りの性能を超えるものじゃった。 新しいものを渡したら、それ以前のものは誰かにあげてくれと言っておったよ。」





佐吉「親父、なんでそんなことを。」





師範「ワシも詳しい事情は聞かなかったが、おそらく親父さんはもう先が長くないことに気づいておったんじゃなかろうか? それ故にいつ事が起きてもいいように、ワシに一番の首飾りを預けておったのじゃ。 本当は誰にも負けない性能の首飾りを作ってあげたかったんじゃろうが、それまでもつのかは分からんからのう。」





佐吉「親父。。。。。」





師範「新しい首飾りを持ってきた時の親父さんの顔は それはそれは穏やかなもんでな。 心の底から嬉しそうじゃった。 その二日後に息を引き取るような人間の顔にはとても見えんかったよ。」





佐吉「…」





師範「お前の嫌いな親父さんの作った首飾り。 受け取るかな??」





佐吉「オレ、これより性能の良い首飾り。 こないだ たまたま拾ったんだ。」





師範「そうか、ではこれはワシが預かっておこう。」










佐吉「ま、まってください。 あの首飾りじゃ改修費が高いし、いつも使えるわけじゃないから…その首飾りも貰ってもいいかな。」





師範「そうか。 では親父さんとの約束どおり 確かにお前に渡したからな。」





佐吉「はい。」





師範「佐吉、ひとつだけ覚えておいてほしいことがあるのじゃ。 お前の親父さんは決して恥じるような人間ではなかった。 今のお前には分からないかもしれんが、それだけは頭に入れておきなさい。」






























顔

なぁ親父、オレ知ってたんだ。



親父がなんで弓を持たなくなったのかを。



母ちゃんが死ぬ間際にオレに教えてくれたんだ。





やっかいな病をかかえちまって、


もう以前のようには弓を撃つことはできなくなっていたってことを。





それにこれからはもう、自分たちではなく若い者たちが表舞台に立つべきだって。


もともと内気な性格だから周りに悟られることなく表舞台から姿を消したんだってことを。





たぶん親父は気づいてないと思ってたんだろうけど、


オレが寝たあとにこっそり首飾りを作ってたこと知ってたんだ。


寝たふりしながら首飾りを組み立てる音をずっと聞いてた。





内緒で作ったことを悟られないように、


そうやって作ったものは全部、貧しい人達にあげてたってことも。





材料を買うお金がないから毎晩ふらふら出掛けるフリしてこっそり採集しに行ってたことも。










だけど親父はオレの前では一切そんなそぶりは見せなかった。



いつもやる気がなさそうにしてるだけだった。















なんかそれが悔しくて、素直になれなくて



いつのまにか親父にあたるようになってた。





そうしてたら親父もオレに本当のことを話してくれるんじゃないかって。





でも、あんたは絶対見せなかった。










きっと見せたくなかったんだよな。



親父の気持ちは、いまのオレには全部理解することはできないかもしんないけど



いつかわかる時が来るような気がするよ。















ごめんな、親父。





―――――















――― 20年後 ―――


























門下生「チャーッス!! 佐吉センセー!!」





佐吉「コラ、遅刻だぞ。 これで何回目だ?」





門下生「へへ、ごめんなさい。 あ、ところでセンセー、前からずっと気になってたんけどさ。」





佐吉「ん??」





門下生「センセーがいっつもつけてる首飾り。 ソレなんなの?? ずいぶん古い首飾りみたいだけど。」





佐吉「ああ…これか。」





門下生「すっごく古いし使いこまれてて銘が読めないね。 今にも壊れちゃいそうだし。」










佐吉「これはオレの憧れる弓術使いに貰ったものでな。 


不器用で 頑固で融通が効かなくて 損なことしか出来ない


だが、とてもカッコイイ人が作った最強の首飾りだ。」










門下生「ソレで最強なの?? あんまりすごい性能じゃないみたいだけど。 それに褒めてるんだかなんだかよく分からないね。 でも、なんかセンセーすごい嬉しそうだよ。」





佐吉「ふふ、そうか。 さぁ、今日もはじめるぞ!!」





門下生「ちぇ、教えてくれないのかよ。 つまんないの。」





佐吉「ちゃんと練習をやったら教えてやってもいいぞ。 さ、入りなさい。」










門下生「はーい!!」





―――――































顔顔





※すべてフィクションです




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この記事へのコメント
通りすがりです  ごめん 泣いてしまった・・・・おやじ・・
2011/06/23(木) 18:55 | URL | 神子上 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 通りすがりです  ごめん 泣いてしまった・・・・おやじ・・

神子上さん、コメント感謝です^^

時間かけて作ったんで嬉しいです!
ただ東西の真只中に公開したのは失敗だったかな…
2011/06/23(木) 19:37 | URL | スプーン #-[ 編集]
もう劇場向ですか(’’
2011/06/24(金) 01:13 | URL | 初 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> もう劇場向ですか(’’

再開したら検証などやるかもデス
いちおうまだ停止中扱いなので。
2011/06/24(金) 10:55 | URL | スプーン #-[ 編集]
どぉしょぉ・・・視界がぼやけて・・・
何これ?汗?。・゚・(ノД`)・゚・。
2011/06/24(金) 11:37 | URL | とぉりすがり@山吹 #IFdljVkg[ 編集]
Re: タイトルなし
> どぉしょぉ・・・視界がぼやけて・・・
> 何これ?汗?。・゚・(ノД`)・゚・。

佐吉「は、はやく汗拭けよ。ま、まぁオレの服つかってもいいけどよ…」
2011/06/24(金) 12:01 | URL | スプーン #-[ 編集]
ばるさんから来ました。
首飾り生産に関する記事かと思って飛んだら不覚にもボロ泣きする羽目に( ´Д⊂ヽ
2011/06/29(水) 17:07 | URL | 名無し神@山吹 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> ばるさんから来ました。
> 首飾り生産に関する記事かと思って飛んだら不覚にもボロ泣きする羽目に( ´Д⊂ヽ

名無し神@山吹さん、訪問&コメありがとうございます!

どんな首飾りかと期待した人は多いと思いますけど、
ちょっとでも良い意味で裏切れたらって思ってました(^・^)
2011/06/29(水) 20:51 | URL | スプーン #-[ 編集]
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