極楽庵へようこそ!!

【信長の野望online】マイナーちっくにお届けします 萌黄所属

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顔

私は子供の頃、同級生によくいじめられた。

おそらく外で遊ばないで本ばかり読んでたからなのだろう。

体が大きくないからケンカをしても・・・・・いつも負けてしまうのだ。



それが悔しかった私は今、剣術道場に通っている。

もちろん強くなっていじめたやつらを見返してやりたいからである。





・・・・・だが








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顔
師範「・・・ダメだ、不合格じゃな。」



顔
信次「はぁ・・・・・またですか。」



顔
師範「信次よ。 こういうのも酷な話なんじゃが・・・お前には才能が感じられん。 このままではいつになっても合格させてやれる気がしないのじゃ。 もう一度続けるかどうか、よく考えてみてはどうじゃろうか??」



顔
信次「・・・・・はぁ。」










顔

私に剣術の才能はないようだ。

通い始めてもう三年になるというのに、未だに弐段に上がることすらできない。

同じ時期に始めた他の生徒達はみんなとっくに合格している。

やはり剣術はあきらめて別の何かを見つけるべきなのだろうか?




―――――












・・・・・ドンッ





???「まてや、ニイちゃん。」





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顔
コワモテA「なにシカトしてんねん!! またんかいコラ。」



顔
信次「・・・・・え???」



顔
コワモテB「え? じゃないよーニイちゃん。 今ぶつかったじゃない。」



顔
信次「ああ、すいません。」



顔
コワモテA「うおおおおいてぇええ!! ニイちゃんどうしてくれんねん。」



顔
コワモテB「アニキ大丈夫かい? うわ、こりゃまずい。 ホネにいっちゃってるなーこりゃ。 おい、どうしてくれるんだよ?」



顔
信次「え。 でも、そんなに強くぶつかった覚えは。」



顔
コワモテA「イイワケはいらんねん。 さっさと治療費だせやコラァ。」





顔
信次「あっ! ちょ、ちょっと 勝手に私のサイフを・・・・・」



顔
コワモテB「いいからさっさとよこしな。」



ゴッ!!








顔
信次「ぐあっ。」





顔
コワモテB「ケッ。 こんだけしかはいってねーや。 シケてやがる。」



顔
コワモテA「フン、まぁいいだろう。 ニイちゃん、治療費はこれで勘弁しといたるわ。 早く帰ってかぁちゃんのおっぱいでも飲んでな。」










顔 顔

ダァーーーーーーハッハッハッ!!!!!




―――――










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顔

ふんだりけったりだ・・・・・もう、慣れてしまったが。




私は生まれてこのかた、良いことなんかなにもなかった。

・・・いつもいつも、冴えない日々だった。





・・・・・そんな私だが、日常の中でひとつだけ小さな楽しみがある










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極楽庵かえでにて待つ   信次




―――――










顔

剣術道場に行く道の途中に、人々が待ち合わせなどの連絡に使う伝言板がある。

私はここにいつも このように書き残すのだ。

毎日紙が貼り替えられてしまうのだが、そうなったらまた新しく書き残す。



もちろん、読んでくれる相手はいない。 待ってる人などいない。



実在しない相手に 存在しない約束を。

そうしておけば、こんなつまらない日常もいくらか堪えやすくなる気がするのだ。



極楽庵かえでとは、役人や身分の高い身なりの良い人しか入ることができない行楽施設だ。

私のようなみすぼらしい格好をしたものは門前払いされてしまう。

いつか私もあんなところに行ってみたい。

その叶わぬ夢をこうすることで晴らしているのかもしれない。



私は返事のないその伝言を 剣術道場に行く前に書き残していくのだ。










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極楽庵かえでにて待つ   信次



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極楽庵かえでにて待つ   信次



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極楽庵かえでにて待つ   信次




―――――




















ところがある日・・・・・思いがけないことが起こったのだ。










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極楽庵かえでにて待つ   信次


極楽庵かえでにあなたはいなかったわ




















顔

返ってくるはずのない伝言に返事が返ってきたのだ。 とても綺麗な字だった。

しかし相手などいるはずがない・・・・・誰かの悪戯だと思った。

いつも私が書いてるのをこっそり見ていてバカにしてるんだろう。

あまり気にしなかった。





・・・・・だが










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極楽庵かえでにて待つ   信次


本当に待ってるのかしら?



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極楽庵かえでにて待つ   信次


今日もいなかったけど










顔

その後も返事は続いたのだ。

悪戯にしては、少々手が込み過ぎている。

私は少しだけ迷い始めた。





極楽庵へ・・・・・行ってみるべきだろうか?

そんなことを考えながら今日も剣術道場へ向かっていた。





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顔
田舎娘「あのぉ、すいませーん。」



顔
信次「・・・・・なにか??」



顔
田舎娘「えっと、道を教えてほしいんですけどぉ。」



顔
信次「どちらへ?」



顔
田舎娘「極楽庵かえでです。」



顔
信次「えっ?? 極楽庵ですか。」



顔
田舎娘「あらぁ? ご存じありませんでしたかぁ。」



顔
信次「いえ、そうではないのですが・・・・・」



顔
田舎娘「何か隠してませんかぁ? 言いたいことあるならいってくださいよぉ。」










顔

私は彼女に極楽庵まで案内してほしいと言われ、しぶしぶ連れて行くことにした。

私が連れていくのを渋ったのは、彼女の身なりが気になって仕方がなかったからだ。



お世辞にも整っているとは言えない。

極楽庵へ行っても門前払いが関の山だ。

私がその事を伝えても彼女が意思を変えることはなかった。










極楽庵・・・・・・か



私はふと、あのことをこの子に相談してみようと思った。

こういうことはやはり異性に相談したほうがいいだろう。

それに彼女は、こういう話をしやすい雰囲気を持っていたのだ。











顔
田舎娘「ええーーー!! なんですかそれ! 絶対行った方がいいですよぉ。」



顔
信次「でも、悪戯かもしれないし。」



顔
田舎娘「信次さんはそれでいいんですかぁ? 行かないと後悔すると思いますけど。」



顔
信次「う、、、む、、、しかし。」



顔
田舎娘「ちょうどこれから行くんだし、勇気出して入ってみましょうよぉ!」



顔
信次「いや、今日はやめておこう。 私の身なりで入れてくれるとは思えないしな。」



顔
田舎娘「そんなことないですってぇ。」



顔
信次「もう少し考えてみるよ。 ほら、あそこが極楽庵だ。 私はここまでで。」



顔
田舎娘「あらぁ残念。 道案内ありがとうでしたぁ。 信次さん、そのハナシきっと良いコトなんじゃないかなぁ? アタシはそう思うな。」



顔
信次「・・・・・ふむ、そうか。」




―――――











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顔

彼女が言ってたとおり、このまま何もしなければ私はきっと後悔するだろう。

言葉ではうまく表せない期待のようなものもある。

だが、それだけに怖いのも事実だ。



やはり単なる悪戯だったら?

そう考えるとなかなか足を踏み出せないでいたのだ。










だが、次の日










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極楽庵かえでにて待つ   信次


今日こそは来てくれるの?




―――――











顔

私は道場の稽古の帰り、行ってみようと決心したのだ。





―――――




















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顔
案内人「ん?? なんだいアンタ。」



顔
信次「えっと、ここで人が待ってるはずなんですが。」



顔
案内人「アンタに?? ここでかい?? ハッハ!! どこかと間違えてないかい??」



顔
信次「・・・・・」





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顔
案内人「信次さん・・・・ですね。 お待ちしておりました。」



顔
案内人「は? アンタだれ?? いつ入ったの? 新入り?」




顔
案内人「とりあえずここは私に。 信次さん、中で小夜様がお待ちしております。」



顔
信次「小夜・・・・・」 (あの伝言の主の名前か…)





















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顔
小夜「・・・・・」



顔
信次「・・・・・」





顔
小夜「キャハハハハ! やっぱりダサいわねぇ。」



顔
信次「・・・・・あなたが、あの返事の主だったのですね。」



顔
小夜「ええそうよ。 いっつも同じこと書いてるからちょっとからかってやろうと思ったのよ。」



顔
信次「・・・・・じゃぁやっぱり、悪戯だったんですね。」



顔
小夜「そんなのアタリマエでしょ~? アタシがアンタなんか待つわけないじゃん?? まさか本気にしちゃったの? キャハハ!冗談やめてよね。」



顔
信次「・・・・・」



顔
小夜「アンタとアタシじゃ全然釣り合わないでしょ?? ・・・・・そうね、せっかくだからアタシがどれだけ金持ちか見せてあげるわ。 そしたらもう用はないから帰ってね。 キャハハ!」




















???「私達にも見せてもらおうかしら?」










顔
小夜「!? キサマは!!!」










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顔
信次「キミが・・・・・何故?」



顔
???「ごめんなさい信次さん。 騙すつもりはなかったんだけど。」



顔
小夜「・・・・・クッ。」



顔
案内人「もう逃げられないぞ。 大人しく盗んだもののありかに案内するんだ。」



顔
小夜「クッ ハメられたわ!」




―――――










顔
信次「いったい・・・・・どういうことなんだ?」



顔
???「アイツはね。 お城から金目の物を盗んだ女盗賊なの。 私と彼はずっと追っていたんだけど・・・・・鼻が利くから私達の前ではなかなか尻尾を出さなくてね。 盗んだモノのありかが分からなかったの。」



顔
信次「・・・・・」



顔
???「つい最近、極楽庵かえでに頻繁に出入りしているという情報を掴んでね。 それに町の伝言板になにやら悪戯書きして遊んでいるらしいじゃない。 これはもしかしたら、遊び半分でやって気が緩んだスキにボロを出すんじゃないかと思ってね。」





顔
???「けれどアナタはなかなか会いにいこうとしなかった。 だから私が会いに行く気になるように仕向けたの。 ごめん、怒ってるよね。」



顔
信次「・・・・・いや、別に。 でも、それなら教えてくれてもよかったんじゃないのか?」



顔
???「できればそうしたかったんだけど・・・アイツは本当に鼻が利くから、少しでも変なそぶりを見せたら気づかれてしまうんじゃないかと思って言えなかったの。」



顔
信次「しかし何故キミが・・・・・キミはいったい。」















顔
???「私、ここの管理人なの。 かえでっていうの。 ごめんなさい黙ってて。」



顔
信次「キミがここの・・・・・しかしその格好は。」



顔
かえで「信次さん。 ここは信次さんが思っているようなお店ではないわ。 ・・・・・たしかに世間ではそういうイメージがついちゃってるかもしれない。 従業員への教育も行き届いてなかったかもしれないわ。」





顔
かえで「でも信じてほしいの。 私はむしろアナタみたいな人に来てほしいって思ってるの。 日常の辛いことを一時でも忘れて思う存分楽しんでほしい。 そう願っているのよ。」



顔
信次「・・・・」



顔
かえで「ヒドいことをしてしまってごめんなさい。 信次さん、あなたは優しいしとってもいいひと。 私を極楽庵まで案内してくれたもの。 次の昇級試験は必ず合格する・・・・と、思うわ。 嬉しい報告、待ってるからね。」




―――――

























顔

やはりうまくはいかないものだ。

私の人生はこれから先も、なにも良いことの無い日々が続くのだろうか?



































三週間後、昇級試験が行われた。

結果は合格だった。










私はすぐにこの結果を知らせたい人が頭に浮かんできた。

そしてその人が居る所に向かって走り出した。

























その途中、ふとあの伝言版が目に入った。

そこには可愛らしい丸い文字で こう書かれていた










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極楽庵へようこそ!!
   と。


                            















※元ネタの小説があります。


 ↓ 押してもらえたら感謝の極みですm(_ _)m
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